作業服を選ぶ時の大事なポイントとは?
作業服は普段着に比べてさまざまな機能があります。ここでは作業服を着用する理由、メリット、そして作業服を選ぶ時のポイントについて、情報をお届けいたします。
作業服を着用する理由
作業服は仕事中に着用するユニフォーム、という認識しか持っていない人が少なくありません。
しかし、仕事中に着用するのには理由があり、作業服にはその環境で労働するのを考えたさまざまな機能が備わっているのです。
また、中には作業服の着用を義務付けられている現場もあり、それは労働安全衛生規則にてさだめられています。
作業服はどうして着用するのか?その理由について詳しく知ると、これから着用する際に、より適切な着用ができるようになります。
まずは安全性、作業服は安全を確保するためにさまざまな工夫がされています。
例えば布の厚さ、ポケットの数、ファスナーの位置など、現場によってはちょっとしたひっかかり刷ら事故の原因になってしまいます。
それをなくすために配慮された工夫を凝らしているのが作業服なのです。
もちろん他にも、利用される現場によって異なる、安全への工夫があります。
次に機能性、これは作業員が快適に着用できるよう考えられているものです。
汗を吸いやすく乾きやすい、人の動きにそって伸縮する、長時間着用していても疲れにくいなどの工夫がされています。
合わない服を着て作業にあたってしまうと、長時間の作業が困難になる場合があります。
しかし作業服を着用している場合、長時間の作業であっても快適に過ごせると見込まれています。
その良さを最大限生かすために、現場にマッチしたものを採用するのが重要です。
種類で見る作業服
つなぎタイプ、ジャケットタイプ、空調服、シャツタイプ、ワークパンツタイプ、これらが作業服の種類としてあげられています。
それぞれに特徴があり、最適な用途が異なります。
つなぎタイプは、上下つながった構造上、ほこりや汚れの侵入が防げるのが特徴です。
固定するベルトも必要なく、工具はポケットにいれておけるなどの機能性もあります。
安全性の高い構造なので、特に汚れの多い工場での利用がおすすめです。
ジャケットタイプ、これはつなぎと違って脱ぎ着がしやすい、というのが特徴です。
頻繁に脱ぎ着する必要がある現場や、人員の出入りが激しい現場の場合におすすめです。
また、少しサイズが大きい程度なら問題ないような現場の場合、短期の人材用の作業服として用意しておきやすいです。
空調服は厳しい暑さや寒さに見舞われる環境で、快適な作業をするため必要な作業服です。
ファンやヒーターが内蔵されており、空調のない屋外での作業に適しています。
特に冷却ファン内蔵のものは、熱中症予防に役立つため、安全から着用しているケースが増えています。
他にも、インナーとしても使用できるシャツタイプ、普通のパンツに比べて丈夫で大きなポケットがついているワークパンツタイプなど、他の作業服と組み合わせてより快適に使えるものがあります。
いずれもシンプルなものが多いですが、近年アウトドアブームにより、タウンユースに使える作業服も増えています。
カジュアルデザインで私服と兼用できる作業服が続々と販売されていますので、会社でオリジナルの作業服を製作する際はぜひ、デザインを参考にしてみるのがおすすめです。
特殊加工について
作業服の形状などで種類がありますが、そこにさらに現場にそった特殊加工を施すのが大事です。
中には義務付けられているものもありますので、しっかり検討していく必要があります。
特殊加工は機能性のため、安全性のために施されているものがあります。
機能性の場合は吸水速乾加工、抗菌防臭加工、防風保温加工などです。
これらは着用者が快適に過ごせるために、役立つ加工となっています。
そして安全性では防火防炎加工、帯電防止加工、制菌加工などがあげられます。
工事現場、電気系統の工事、食品加工工場などで、採用されているケースが多いです。
作業服を製作する際は、作業服の形状だけではなく、こうした特殊加工についての相談もおすすめいたします。
作業服の心理的作用について
作業服のメリットは多数あります。
機能性、安全性は大前提ですが、社内・社外問わず作用する心理的な作用もあるのです。
企業の顔といっても過言ではないユニフォーム、その一つである作業服はユニフォームと同様に、宣伝広告の効果も期待されています。
どこの会社に所属しているかなどがすぐにわかり、街の中を歩くだけで効果があります。
社外の人間から見て、作業服を着用していると「何かの作業をしている」と注意をむけやすくなり、どんな会社かというのがすぐにわかります。
そして、従業員みんなで同じデザインのものを着用すると、統一感があります。
これはチームワークにも関わり、新入社員など新しいメンバーもなじみやすい雰囲気を作ってくれます。
そして、デザインによる効果も大事なポイントです。
作業服に用いられる色やデザインは、印象や心理的な作用として強く現れます。
作業の際に着用するだけだからとデザインは二の次にせず、表現したいことにちなんだ配色なども検討がおすすめです。
選ぶ時に見ておきたいポイント
作業服を選ぶ際におさえておきたいポイントがあります。
着用ルールもふくめて紹介いたします。
作業服はデザインなども大事ですが、まず実用性が最優先事項です。
用途・機能・時期など着用する環境に適したものを選ぶ必要があります。
とくに、引火する可能性や帯電する可能性がある現場では、安全のためにも特殊加工を忘れずに施さなければなりません。
機能性、そして安全を確保するために用いられているのが作業服、もちろん選ぶポイントで確保できる安全もありますが、それを十分に生かすためにはルールを守らなければなりません。
作業服の着用ルールとして守っておきたいポイントが、ジャストサイズの着用、ほつれができればすぐに修繕、不用意な肌の露出はしない、というところです。
ひっかかり防止のためにもジャストサイズの着用は必須、同じ理由でほつれの修繕は欠かさず行う必要があります。
また、肌の保護の役割も大きい作業服において、腕まくりなど肌を露出するようなことは避けるべきとされています。
暑い現場で作業する場合、どうしても腕まくりなどをして涼しさを求めてしまうかもしれませんが、作業服自体の機能性や種類を見直し、不用意な露出をしないのをおすすめいたします。
ルールを守って安全に作業ができる、そんな作業服を選ぶのが重要です。
作業服についてのまとめ
作業服は安全に、そして快適に作業するにあたって必要なユニフォームです。
建設業の場合は動きやすいもの、電気工事関連の場合は帯電防止加工、事務作業がメインの場合は軽量化されているものなの、業種や環境によって適切なものが異なります。
用途、機能、時期を選ぶ時大事なポイントにすえて、マッチした作業服を選ぶのをおすすめいたします。
満足度の高い作業服は結果的に業務効率アップなどにつながります。
これからオリジナルの作業服の導入を検討している場合はもちろんのこと、一新して新しい作業服を導入する際にはぜひ、着用する人たちの希望も取り入れたものの製作をおすすめいたします。
実績が豊富なユニフォーム会社に依頼することで、それら希望を反映したものを作りやすくなると見込まれています。